「真・女立喰師列伝」

押井守・総監修の映画「真・女立喰師列伝」を観に行ってきました。
公式 → http://www.deiz.com/onna/


押井守の・・・ライフワーク?になるんでしょうか??
無銭飲食を生業とする架空のゴト師“立喰師”をテーマに描くシリーズ最新作。


古くはTVアニメ「うる星やつら」の中のいちエピソードに始まり、
実写映画「紅い眼鏡」をはじめとする“ケルベロス”シリーズの中でも描かれ続け、
昨年ついには「立喰師列伝」として晴れてスピンオフ単独映画化までしてしまった
この一連の作品群・・・もう“立喰師”シリーズと呼んでも差し支えないよな〜?


さてこの映画「真・女立喰師列伝」は、押井守を筆頭に、「SAC」の神山健治など、
5人の監督がそれぞれ違った女優を使って「女立喰師」を描く短編オムニバス映画です。


昨年、徳間書店から復刊となった漫画雑誌「コミックリュウ」の付録DVDに収録された
「女立喰師列伝 ケツネコロッケのお銀‐パレスチナ死闘篇」(押井守・監督)の
ようなカンジの短編映画6本によって構成されてます。


で、感想ですが・・・・
いや〜、愛・・・ですね!


なんかね?溢れてるんですよ!愛が!!(w
それぞれの監督の「俺はこの女優がスキなんだぁぁぁああああ」って想いが
そりゃもうとにかく溢れまくってる!ダダ漏れまくってるんです。


そもそもこの企画自体がきっと、「女立喰師って型にさえはめてくれれば何やっても
いいよ?俺もそうするし!!」って押井カントクが言って始めたんだろうな〜


それ故、どこか青臭く、学生映画的なノリがあるのも否めないのですが、
そんなこたいいじゃん!!
近頃こんなに解放されてる映画なんて観たの久しぶりだよ!!


ほろ苦い大人の(っつーかオッサンの)恋愛もあれば、恋愛とさえ呼べない
ような出会いを描いた作品もあり。奇妙な眩暈を感じさせる異色作もあれば、
極めて文学的な作品もある。さらにはSFやウエスタンまであるんですよ。
も〜やりたい放題です(w


でもね!それは全て愛なんですよ。だから観ていてシアワセになれる!!
正直誰にでもオススメできる作品ではないですが、これが好きだという人が
いたら・・・ゆっくり語り合いたいな〜なんて思わせてくれる珠玉の名品!!