「武士の一分」
山田洋次・監督「武士の一分」を観にいってきました。
公式→http://www.ichibun.jp/
山田洋次・監督による、藤沢周平・原作の時代劇映画三部作のラストを飾る作品。
第一作の「たそがれ清兵衛」があまりにも名作過ぎたので、いかに山田洋次でもあれ以上の
作品なんてそう滅多に作れんだろ〜とか思って、第二段の「隠し剣鬼の爪」も観てないんですが、
なんかキムタク主演って一体どうなるんだか?興味もあったので観にいってきた。
うん!なんといっても名匠・山田カントクですから大ハズしはしません。一定以上のレベルは
絶対にクリアしてくれます。本作もそう。ただね〜・・・キムタクはやっぱり異質ですね。
演技がド下手なワケではないと思う。殺陣なんかけっこう見事!ですよ?(剣道やってたらしい)
でもこの作品の中では確実に浮いてます。なんてゆうんだろうなあ?そこだけ空気が違う??
彼はスターなんですよ。彼自身が放っている輝きが強すぎて、役(演技?)からはみ出ちゃう。
だから、演技はさせちゃいけないんじゃないかなあ?石原裕次郎とか加山雄三みたいな扱いに
するのが正解なんじゃないかな?ある種のアイドル映画ですよね。でもそれが一番なんだと思う。
・・・とか、なんだかんだと難癖つけつつも、ラストは泣けました。
いやまあ、こうなるに決まってるお約束通りの結末で、しかしこれでなくてはいけない結末。
そのへんをちゃんと解ってるのが山田洋次監督なんだよね。