『水になった村』

大西暢夫・監督の映画『水になった村』を観に行ってきました。(公式HP


舞台は岐阜県の山間部・徳山村
この地に日本最大のダムが建設されることになったのは1957年のこと。
徳山村の住人たちは次々と、近隣の移転地に引っ越していった。
しかし、数少ないながらも、ダムが完成するまでは故郷の村で暮らしたいと
徳山村に残ったおじいちゃんおばあちゃん達もいた。
そして2006年秋、ダムは完成する。


この映画は、徳山村に暮らすジジババ達と写真家にして映画監督の大西暢夫との、
ダムが完成するまでの15年間の交流を綴ったドキュメンタリー映画です。
(あ、完成後の交流もあります)


ダムに水没する村・・・このテーマを聞いて、ダム建設反対運動だとかを追う映画
なのかな〜?と思ってたんですが、そういった政治的?な主義主張みたいなものは
全く描かれません。泥と水と、大自然に囲まれた徳山村の暮らしを愛し、その地で
生きていくことを「幸せ」と笑顔で言い切るジジババ達のさわやかな姿を淡々と
綴っていきます。


人間にとって「幸せ」とは?「生きる」こととは??
忘れていた根源的な何かを思い出させられたような気持ちになる映画!オススメです!!