「逆説の日本史」

逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎

逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎

逆説の日本史2 古代怨霊編(小学館文庫): 聖徳太子の称号の謎

逆説の日本史2 古代怨霊編(小学館文庫): 聖徳太子の称号の謎

先日、井沢元彦の「仏教・神道儒教集中講座」と「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座」を
読んだので、じゃあ次はこのシリーズでしょ!ってコトで「逆説の日本史」読んでます。


このシリーズは、著者が指摘するところの、日本の歴史研究における(=日本歴史学会の)
“三つの欠陥”を補うことで日本史の真実を読み解いていこうというもの。


その三つとは・・・
 1.資料絶対主義
 2.権威主義
 3.日本史の呪術的側面の無視ないし軽視


これ!マジで説得力あります!!
それぞれの欠陥について、実際にあった象徴的な実例も紹介されるのでマジ納得!
特に3.に挙げられた「日本史の呪術的側面」などは、まさに眼からウロコですよ!!
言われてみればまったくもってその通りなのに、私も今までちっとも気付かなかった!!
なんとゆうか・・・歴史に対しての根本的な見方が変わります!スゲエ!!


日本の歴史研究を、その方法論から覆す野心溢れるちょー問題作!!
正直、著者の気持ちが逸り過ぎて、言葉遣いの端々に慎重さに欠ける箇所なども多々
見られるのですが、それをさっぴいて余りある快作!!日本史の深遠な謎の答えが
スラスラ解説されていくのは爽快ですよ!!無論、それらの説については歴史学
非公認ですが、「きっとこの通りだったに違いない」と思っちゃうもん。


ちょっと前に第1巻を読了し、本日、第2巻「古代怨霊編」も読了。
時代でいうと聖武天皇の時代までです。やっぱ古代史は面白いね!!ロマンがあるもん。


ってコトで、古代史をそこまでおさらいして、新しい見解も身につけた所で、
あの名著をまた読みたくなった。恐らくは私と同世代(前後含む)の人の宗教観を
決定付けるに多大な影響を及ぼしたに違いない、日本が世界に誇る天才・手塚治虫
ライフワーク「火の鳥」の「太陽編」です。合わせて読むと、また深いなあ!

火の鳥(16) (手塚治虫漫画全集)

火の鳥(16) (手塚治虫漫画全集)

私が持ってるのは、講談社の「手塚治虫漫画全集」版。「火の鳥」の14〜16巻が「太陽編」。