『SF画家加藤直之 時空間画抄』原画展 -加藤直之“神保町”イラストレーションライブ

昼休みに、三省堂の神田本店にて開催中の、SF画家・加藤直之さんによる
展覧会&イラストレーションLIVEというのに行ってきました。
三省堂のHPをチェックしててたまたまみつけまして。面白そうだな〜と。
http://sanseido-hontensq.hontsuna.net/article/1859326.html


これ、今年の2月に発行された「SF画家加藤直之 時空間画抄」という画集の
記念イベントらしいです。↓これね。

SF画家 加藤直之 時空間画抄

SF画家 加藤直之 時空間画抄


このイベント!何が面白そうかって、展覧会の会場に加藤氏ご本人が常駐して、
4月22日(日)〜5月2日(水)の会期中に絵を一枚完成させるということなのです!
つまり、毎日見に行けば、少しずつ絵が完成していくプロセスが見れるってわけ!
ナルホド〜!だからLIVEなんだね!!こりゃ面白そうだ!!


ってコトで、早速行って来たわけですよ!
会場は三省堂本店の8F。以前、押井守トークショー観に行ったトコだった。
部屋の壁に油絵作品がズラーっと展示されてます。うはー!すげえ緻密!!
メカメカしいSF作品とファンタジー系の作品をメインに、抽象っぽいのまで
バラエティ豊かな油絵がいっぱいです。私、こうゆう現実には無い事物を
さも本当に在るかのようにリアルに描いた絵って好きなんですよね〜


さて、イラストレーションLIVEですが、おお〜!ホントに画家ご本人が会場に
います!イーゼルを立てて油絵描いてらっしゃいます!!イーゼルの横の
テーブルにはパワーマック(G3?)とモニターもある。アナログとデジタルを
併用してるんですね〜!!


加藤直之さんは、瞳のキラキラしたすっごく感じのいい気さくなおじさんで、
製作中の絵のこととか色々説明してくださいました。絵のタッチからすると、
いわゆる偏屈で気難しい完璧主義者系の芸術家なのでは?とかイメージしてた
のですが、全然そんなことなかったよ!


製作中の絵は、何かのドームの中、中央の石造りの玉座に美しい女王?がいて、
その周囲にドラゴンや船などが配置されてました。メインのおおまかな構図は
出来上がっていて、加藤さんのお話だと、あとはまだ何を配置するか未定の
空間に事物を加えたり、細部を描き込んでいったりが残っているとのこと。
シロウト眼にはかなり完成に近いように見えたのですが、その時点で完成まで
30%くらいの状況なのだそう。


そして!これまた驚きだったのが、この絵、既存のある絵と対を成す絵になる
とのこと。その絵とは、製作中の絵と同じ構図で、同じくドームの中、石造りの
玉座に座った甲冑姿の老将軍の絵のこと。もちろん会場に展示されてます。
加藤さんのお話によると、老将軍の絵は“戦争”をテーマとし、同じドームの
対面に女王がいて“ファンタジー”をテーマとする設定になるのだそう。


しかも、展示を見てる時に「なんだこりゃ?」と気になったのですが、
件の将軍の絵の横には絵が入っていない額縁のみが飾られていたんですね〜。
女王の絵が完成したら、その額に入れて晴れて対の絵が完成になるってワケ。
ナルホド〜!それは面白い!!加藤さんは「いいアイディアでしょ?」と言って
イタズラ小僧のように笑ってました。


うん!こりゃ完成がちょー楽しみだ!!
三省堂は会社から歩いて3分程のトコにあるし、また昼休みに進捗状況を覗きに
行こうと思いました。


ちなみに会場では画集などの販売もやっていて、購入すると加藤さんが気軽に
サインもしてくれます!しかもイラスト入りです!!こりゃ嬉しい!!