「秒速5センチメートル」
やっと観に行ってきました!新海監督の新作「秒速5センチメートル」
もうDVDの予約↓も始まってるというのにね。でもやっぱ劇場で観たいし!
- 出版社/メーカー: コミックス・ウェーブ・フィルム
- 発売日: 2007/07/19
- メディア: DVD
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相変わらず新海節?(笑)は健在ですね!!
アニメ史上最も美しく繊細な背景!光!!そして相変わらず内省的な脚本。
これらが溶け合って、独特の静謐な世界観が展開されます。
今回は、これまでの2作品と違ってSF的要素はほとんどありません。
ノーマルな設定の人間ドラマです。それがちょっとどうかな〜?と思いました。
新海監督の描くキャラクターの内省的な雰囲気って、正直“リアル”ではないよね。
だから、SF的設定がバックグラウンドにあると、いいカンジにキャラクターの
“非現実”感が中和されてたと思うんですよ。これは“リアル”ではないんだ!って。
しかし、SF的設定が無くなって、マジリアルの物語になっちゃうと、主人公と
ヒロインを隔絶する仕掛けも現実的なものになる。つまり、主人公の行動次第で
どうにかなっちゃう隔絶でしかない。
しかしながら、新海節的キャラクターはそこでひたすら内政的に感情を吐露する
ばかりで、行動しない。これがもどかしい!なにやってんだよ!!って思っちゃう。
だってさ!第1作の「ほしのこえ」はそもそもどうにもならん設定だったし、
第2作の「雲のむこう、約束の場所」は、数々の試練を超えてまでなんとか
したじゃん!!それらと比べても、今までで一番簡単な隔絶だよ?なのに、
なんでそれを打破しようとしないんだよっ!!と。
で、物語は何も行動に移さなかった主人公が当然の結末を迎えます。
そりゃホロ苦いさ。当然でしょ?でも、やろうと思えばどうにかなったハズ
なのに何もしなかった当然の結果であって、第1作のホロ苦さとは全然別物。
ぶっちゃけ自業自得だよ?
ってカンジで、脚本的には非常に残念な作品。
でもそれを補って余りある美術の美しさは特筆に価します。
まあ、多分DVDも買っちゃうんだろうけどさ〜