『ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編』上巻

ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編 上 (講談社BOX)

ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編 上 (講談社BOX)

ひぐらし』がついに小説になりました!!待ってたよ〜!!
元々がサウンドノベルだから、小説化するのは大して難しいコトないでしょ?
くらいに思ってたんですが・・・ごめんなさい。
実際に小説になった『ひぐらし』を読んでみたら、これ多分、かな〜り大変な
作業だったろうな〜と真っ剣に思いました。


なぜって・・・原作(サウンドノベル)版の『ひぐらし』は、あれはあれで
一つの頂点を極めた、歴史に残るといっても過言ではない完っ璧に完成された
大傑作だったからなんですよ〜


だって、まず音!BGMや効果音が生み出すテンポの良さ!雰囲気!!
あれを言葉のみで表現するのは至難の技ですよ。
そして絵!イベント絵が一切無く、立ち絵オンリーという極めてシンプルな
画面ではありましたが、その効果が絶大だったことは「嘘だ!」のあの
名シーンで明らかですよね。


つまるところ・・・『ひぐらし』は最初のあの同人ゲームという体裁で
発表されたサウンドノベルが最高傑作だってコトなんですよね〜
素人が作った、技術もへったくれもない作品であるにも関わらず、
脚本と演出の素晴らしさという・・・正に“自力”だけで傑作となった、
怪物作なんですよ。そこがスゴいんですよ。初期のたけしの映画みたいだよね。


ですので、この小説は原作をプレイした人が、短時間でもう一度あの
面白さを追体験するために読む・・・というのがベスト!
一度原作をプレイしたことがある人なら、この小説を読みながら、
原作版のBGMとか効果音とか演出が頭の中にプレイバックされてきて
かなり楽しめます!!


でも『ひぐらし』が初めての人には・・・残念ですが、正直、小説という
形式では『ひぐらし』の本当の面白さは100%伝わりません。
アニメも漫画もPS2版も私的にはダメ。とにかく原作のサウンドノベル
プレイしなくちゃ『ひぐらし』の面白さは味わえないよっ!!


でも、アニメ&PS2&ドラマCDの声優さんは皆役にぴったりハマってはいた!
それは否定できません。アニメ版の主題歌も原作のイメージにぴったりだった!!
だからそのへんに手を出すのも無意味ではありません。ただし、原作版をプレイ
した人がオプションとして楽しむ・・・ってのがベストでしょう。


・・・と、まあ色々ケチつけまくってはいますが、この小説版、多分私は全部
読むんだろうな〜(笑)